Vol.7 岩本さま邸(宮崎県延岡市)
(外装:「白洲そとん壁」)
延岡市内と日向灘を一望する高台。
そんな最高のロケーションに建てられた、
建築家でもある岩本さんの自宅兼アトリエです。 |
「以前雑誌で、シラス壁の記事を見つけて、『これはもう絶対使わなきゃ!』と思いました」
― シラス台地のお膝元である九州・宮崎。地元の人間として「シラス壁」を採用することに使命感をも感じたという岩本さん。いずれかは何かの形で使ってみたいとずっと心に留めていたそうです。そして今回、自分自身が施主でもあるこのマイホームに「そとん壁」を採用。
「この家には、“大地に還る”“リサイクルできる”素材を選んで採用しました。「そとん壁」はまさにそのコンセプトを支える素材であると同時に、クラックレス、断熱といった優れた性能も併せ持っていて、外壁材に他の材料は考えられませんでした。
それに、左官仕上げが単純に好きなんですね。サイディングのような規格製品が大半をしめるなかで、人が手作業でやる味わいや、光が当たったときの陰影は本当にいいですよね」
― そんな岩本さんが選んだのは、昔ながらの掻き落し仕上げでした。
「一番シンプルで素朴な仕上げだからこそ、シラスが主原料の「そとん壁」の味を一番強調できると思って。それにあきがこないですよね。色はシラスの素地色に一番近い、T‐11(一番白に近い色)にしました。南欧風のようなパステル系は樹脂が入っているというイメージがあって避けたかったし、素朴で、バサッとした仕上げにしたかったんですね。結果的にこの色を使って、素朴さに加えて、モダンなシャープさも出せて、とても満足しています。
最後に余談になりますが、「そとん壁」の仕上げで掻き落しをするときにポロポロ落ちる材料でお団子を作って、子どもとふたりでままごとに使っていたんです。化学物質を一切含んでいないので、手にとっても安心というのもこの材料だからこそですよね」
●「FOREST MORE 木の国日本の家デザインコンペ2003」奨励賞を受賞
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