シラス壁は、断熱効果や調湿機能によってエアコンの電気代が削減できると
言われていますが、いったいどれくらい節減できるのでしょうか?
電気節減量の求め方
シラス壁の電気節減量は、温度効果がどれくらいあるかを求め、それをエアコンの電気代へ置き換えれば、求めることができます。この温度効果は、シラス壁の機能から考えると、断熱効果と調湿効果によってもたらされると考えられます。
中霧島壁の電気節減量
断熱効果を求めるには、「熱伝導率」が用いられます。
中霧島壁と比較対象となる土壁の「熱伝導率」を下記に示します。
表1.熱伝導率[w/mk]
中霧島壁(内壁)
土 壁(内壁)
0.15
0.58
冬・夏のそれぞれの初期条件(室内・屋外温度)と中霧島壁・土壁の室内側壁表面温度を
[表2]
に示します。
上の熱伝導率および壁の厚み(中霧島壁=土壁=5mm)より、室内側壁表面温度が下記のように求めることができます。
[冬]
屋外温度0℃、室温15℃の場合、外の冷気により室内側壁表面の温度は低下します。土壁にくらべ中霧島壁は、
約1.2℃高くなる効果が期待されます。
[夏]
屋外温度35℃、室温28℃の場合、外の暑気により室内側壁表面の温度は上昇します。土壁にくらべ中霧島壁は、
約0.6℃低くなる効果が期待されます。
表2.室内側壁表面温度【℃】
屋外
室内
中霧島壁
土 壁
温度差
冬
0.0
15.0
6.0
4.8
1.2
夏
35.0
28.0
32.2
32.8
0.6
中霧島壁の調湿機能は、湿度が高いときは吸湿し、湿度が低いときは放湿するものです。
吸放湿効果によって、室内の湿度は、50〜60%に保たれます。
ここで、日本の夏の平均的湿度は約80%、室内気温は28℃と仮定します。調湿効果によって、湿度80%⇒60%の低下が得られると仮定し、体感温度を
[表3]
に示します。夏の場合、約1.6℃の効果があることが期待できます。
表3.体感温度
室内気温
【℃】
湿度
【%】
体感温度
【℃】
温度差
【℃】
28
80⇒60
26.4
1.6
気温28℃の室内で、湿度が20%低下すると、
電気代が
『最大約15%低減』
が期待できます。
※冬期は、室内湿度が快適湿度(40〜60%)に近く、温度効果は、あまり高くないと考えられるので、ここでは省きます。
※暖房時の節減量は、断熱効果のみの値です。
※冷房時の節減量は土壁の調湿データがないため、ここでは土壁の調湿効果はないものと仮定した場合の値です
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そとん壁の電気節減量
そとん壁と比較対象となるモルタルの「熱伝導率」を下記に示します。
表4.熱伝導率[w/mk]
そとん壁(外壁)
モルタル(外壁)
0.15
1.12
冬・夏のそれぞれの初期条件(室内・屋外温度)とそとん壁・モルタルの室内側表面温度を表5に示します。
上の熱伝導率および壁の厚み(そとん壁=モルタル=18mm)より、室内側壁表面温度が下記のように求めることができます。
[冬]
屋外温度0℃、室温15℃の場合、外の冷気により室内側壁表面の温度は低下します。モルタルに対してそとん壁は、約3℃高くなる効果が期待されます。
[夏]
屋外温度35℃、室温28℃の場合、外の暑気により室内側壁表面の温度は上昇します。モルタルに対してそとん壁は、約1.5℃低くなる効果が期待されます。
表5.そとん壁・モルタルの室内側壁表面温度【℃】
屋外
室内
そとん壁
モルタル
温度差
冬
0.0
15.0
8.3
5.2
3.1
夏
35.0
28.0
31.1
32.6
1.5
※
上記電気節減量は、中霧島壁及びそとん壁をそれぞれ単独で、夏・冬の条件に当てはめて
理論的に算出したものです。あくまでも目安としてご活用ください。
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